帰国子女とは、海外での長期滞在生活を経た後、日本に帰国した学齢期頃の子を指し、他にも、帰国生徒、帰国学生という呼び方もあります。
男子校では、帰国子女ではなく、帰国子弟という呼び方もあり、必ずしも言い方が決まっているわけではありません。
また、一口に帰国子女と言っても、色々なパターンがあり、経歴によっては色々なケースが出てきます。
海外生活の始期についても、帰国子女は色々で、保護者の赴任先で生まれたケースや幼少時に海外に移転する場合もあります。
基本的に、帰国子女は、小学校高学年、中学校、高校など日本である程度の期間を過ごしてから海外に移転する場合が多いです。
帰国子女は、現地校に通う場合、日本人学校に通う場合、インターナショナルスクールに通う場合など、様々です。
外国の文化圏で育ち、異文化を体験することで、帰国子女は、国際感覚を自然に身に付けられるメリットがあります。
外国や外国文化に対して、プラスマイナスどちらの偏見もなく、対等に接する感覚が帰国子女は得られます。
日本と外国の両方を子供の頃に比較した経験がある帰国子女は、日本への愛国心も芽生えると言います。
一般に帰国子女というのは、日本人を対象にした概念で、子女を女性差別用語と判断する向きもあります。
そうしたことから、帰国子女を、帰国生徒、帰国生と言う云い方に呼び換えることか多いのです。
日本の社会、風土とは異なる外国で生活をしてきている帰国子女は、滞在国への文化の帰属意識があります。
日本人とは異なる生活スタイルを身につけているのが帰国子女で、判断基準や価値基準に異質のものがあります。
日本の普通の子供が持ち合わせていない側面を持ち合わせているのが、帰国子女の最大の特徴と言えます。