海外青年協力隊はあくまでもボランティアなんだから、誰でもがその気になれば参加出来るものだと思ったら大間違い。
実際に技術試験を受けなければならないものはごく僅かなのですが、そういう職種は比較的倍率が低いので正しく実力主義と言えるでしょう。
それに対し、海外青年協力隊の多くの部門は、自己申告による書類選考のみで試験が終わるケースが多く、これが容易そうに見えて結構厳しい。
まあそれだけ、とにかく海外青年協力隊として頑張りたいと思う若者が大勢いる訳で、これは実に素晴らしい事ではありますが、倍率が高いのはちょっとね。
海外青年協力隊の応募に際し、是非気をつけてチェックしておきたいのが部門別倍率です。
因みに、近年最も倍率が高い部門はコミュニティーと観光だと見られ、正しく行政や政府、あるいは高等教育機関の一員になるような職種を含む部門ですね。
それに対し、コミュニティーや観光の辺りは、比較的待遇の良さが保証されている事が大いに考えられるため、どうしても倍率も上がるようです。
また、観光や体育会系の育成業務などは特にそうですが、実務経験は必要でも、資格不要というのが定番の海外青年協力隊の職種だけに倍率が高いのも否めません。
海外青年協力隊は完全なボランティアという訳ではありませんが、やはりある程度時間やお金に余裕がないと参加し辛いのが現実。
そのため、バブル時代には、それなりにどの職種も倍率が高かったのですが、残念ながら今は大幅に下がって来ています。
特に東日本大震災以降、海外青年協力隊として人の国のために働いているどころではないという事なのでしょう。
その倍率は全体で0.9パーセント程度となってしまったのであります。
ただし、これはあくまでも海外青年協力隊の募集に応募した人全員が同じ部門を希望したと仮定しての倍率であって、実際にはこの限りではありません。
ただ、こうした高倍率の職種は全体の1割程度にすぎず、定員割れしている部門も多数ありますから、海外青年協力隊に応募するなら今がチャンス。
来年の春の採用を目指して、いっちょ気合いを入れて検討されてみてもいいのではないでしょうか。