海外青年協力隊と国内の就職事情

 

海外青年協力隊の参加者の多くは、普通に高校や大学を卒業し、普通に民間企業に就職した社会人の方々です。

従って、2年間という任期は非常に長く、大半の方は一旦勤務先を離職し、参加されるという形になるんですね。

ですが、海外青年協力隊は、完全無給のボランティアですから、そこで稼いでお金を貯めるなんていうのは夢また夢。

帰国後は、たちまち再就職し、収入を得ないと生活して行けないという現実が待ち構えているのであります。

確かに、帰国後すぐに就職が見つからなくても、取り敢えず困らないだけの制度は設けられているのですが、そんなもの、はっきり言って宛てにはならない。

それを考えると、海外青年協力隊に応募するのも考え物だと思われる方も少なくないでしょう。

海外青年協力隊は元々、素晴らしい技術や技能と経験や知識を持った人たちの集団な訳です。

そして、それが現地滞在の間にさらに磨き上げられる訳ですから、就職には大きなプラスになる事でしょう。

と、私たち一般人はそう思うのですが、残念ながら、日本ではまだまだ海外青年協力隊の経験を買ってくれる企業が少ないという現実があります。

まあようやく近年、海外青年協力隊の修了生を特別枠で受け入れる自治体も出ては来ていると言いますけどね。

また、海外青年協力隊に参加した事により、世界観や人間性が変わってしまう事が帰国後の就職活動の大きなネックになってしまわれる方も少なくないようですね。

海外青年協力隊は満20歳から応募出来成すから、就職難が騒がれる昨今、卒業と同時に参加しようと考える若者も増えつつあります。

むしろ、一旦苦労して就職してしまうと、中々その仕事を手放せないという部分も否めませんから、いっその事卒業と同時にというのも一つの考え方なのでしょう。

それに、親のすねを囓れる間は、別に生活にも困らないし、堂々とボランティアとしての活動が出来るってね。

そして、帰国後の就職も考慮しておく必要がある訳で、それらを含め、海外青年協力隊についての知識と認識を関連のブログやサイトを参考に高めていただきたいものですね。