帰国子女と言えば、気なるのが中学受験で、関東や関西では、中学受験受け入れのための教育学級設置校がよくあります。
また、帰国子女の中学受験のための国際理解教育推進校などが設けられていることがよくあります。
しかし、帰国子女の中学受験のための学校や学級は限られているので、実際には中学受験に苦慮するという実態が浮き彫りになっています。
親の海外駐在途中においても、帰国子女の場合、別居してまで、中学受験のために早めに帰国して一般受験する場合も珍しくありません。
帰国子女の中学受験は、大きな問題で、なぜなら、海外の学校は比較的年齢主義が緩やかだからです。
本人の年齢にあまり左右されないで、学力によってある程度適した学年に収まるケースも帰国子女ではあるのです。
しかし、日本の中学校の場合、年齢主義が非常に強いので、帰国子女はどちらで中学受験するのかを悩みます。
外国の学校にいたときの学年と連続しない学年に帰国子女は、強制的に入れられてしまう例もあります。
外国でグレード5に通っていた帰国子女は、帰国後、中学1年に飛び入学してしまうケースもあります。
また、外国で帰国子女が中学校に通っていたのに、帰国時には15歳を超えていたために中学受験が拒否されるケースもあります。
海外からの帰国子女枠を使った中学受験というのは、非常に難しい問題で、複雑な状況にあります。
つまり、そうした場合、帰国子女は、ほとんどの中学での中学受験のための受験資格を得られるようになるわけです。
もう一つは、駐在が続く限り帰国子女は海外にいるか、もしくは小6の終わりで本帰国になるなら、枠を使って中学受験するかです。
海外在学期間が2年以上でも、帰国子女は、帰国後1年経ってしまうと、中学受験の資格がなくなってしまいます。