夜勤をする人は、実は、普通に働く人よりも、10年も寿命が短いというデータがあります。
これは、フランス政府の委託で、ヴィスナール教授が約2万人の夜勤交代勤務労働者を対象に調査した結果によるものです。
この調査により、夜勤は、寿命を10年以上も縮めるという結論に至ったのです。
なぜ寿命が縮まるのかというと、夜勤労働者には、色々なストレス症状が現れてくるからです。
主に夜勤労働者に現れてくる症状としては、イライラ、意気消沈、不眠、胃病などで、これらが次第に健康をむしばんでいく、寿命を縮めるのです。
そして、夜勤労働者に対しては、その後の就職あっせんや、再教育の機会を保障する法律を設けたのです。
すぐに対策を講じたフランス政府は、関係閣僚会議を開いて、土曜日の夜勤や、日曜日の早朝を含む勤務形態を新たに編成することを禁止しました。
夜勤は、寿命を縮めることが、フランスの調査でわかったので、労働者に対して、休養室、宿泊施設に長椅子や、防音、遮光設備の設置を義務づけました。
そして、夜勤労働者に対しては、電話付きの休養室を作って、家庭に電話をかけられるように配備しました。
そして、交代制夜勤勤務者のために、夜放映した幾つかのテレビ番組を昼間再放送することまで、義務づけました。
睡眠時間が短いと死亡率が高くなる傾向にあるので、夜勤が寿命を縮めるというのは納得がいきます。
夜勤は、睡眠時間が、4〜5時間になるケースも多く、そうなると、死亡率は、一気に高くなります。
もちろん睡眠時間が短くなるのは、夜勤労働者だけでなく、長時間労働者も同じで、11 時間以上の労働は危険です。
また、夜勤者は、消化不良や胃腸障の人が多いというデータもあり、こりも寿命を縮める1つの要因として捉えられています。